パン屋・ベーカリーの内装工事とは?内装工事費を安くするコツ

パン屋・ベーカリーの内装工事について

パン屋

"新しくパン屋やベーカリーを開店する場合には、内装を新しくする工事を行う必要があります。パン屋やベーカリーには、大きく分けて厨房スペースと販売スペースがあります。厨房スペースはパン作りをするところで、様々な厨房機器が必要になります。

販売スペースはパンを陳列し、レジで金銭の受け渡しをするところです。使用する床材や壁紙などを決める必要もありますし、パンを並べる棚なども設置したりします。販売しているパンを食べたり、お茶やコーヒーを楽しめるイートインスペースを設ける場合もあります。

一般的な飲食店の場合、厨房スペースの割合は全体の3割から4割程度です。パン屋の場合には、備えなければならない厨房設備が多いので半分以上が厨房スペースとなります。どこにどれだけお金をかけるのかは、十分に計画を練っておかなければなりません。

パン屋の内装工事を行う時際には、販売スペースでは商品であるパンが美味しそうに見えることが重要になります。客の目に触れる部分は、高級感のある素材を使う等見た目を重視する必要があります。厨房スペースはパンの味に直結するものなので、見た目よりも機能にこだわって内装工事を行うことが大事です。作業をスムーズに行えることがポイントです。

イートインスペースでは、客の満足度を高めるような内装に仕上げる必要があります。居心地の良い空間であればまた来たいという気持ちになるので、寛げることがポイントです。"

パン屋・ベーカリーの内装工事に欠かせない厨房機器

パン屋

パン屋やベーカリーの内装工事に欠かせない厨房機器を挙げると、業務用オーブン・ミキサー・焙炉・モルダー・冷蔵庫及び冷凍庫などがあります。パンを焼くオーブンは種類が豊富で、パンによって最適なオーブンは異なります。価格も10万円程度のものから数百万円するものまで幅広く、値段が高くなるほど高機能なことも多いです。

オーブンには大きさも色々あります。小型のオーブンだと価格は抑えられますが、一度に焼けるパンの数が少なくなってしまいます。その反対に大型のオーブンは一度に大量のパンを焼けますが、その分スペースが必要ですし値段も高くなります。

ミキサーはパンの生地作りに欠かせない厨房機器で、ミキサーがあれば短い時間でも大量のパン生地を作ることができます。ミキサーのアタッチメントを変えることで、ホイップクリームを泡立てたりバターを攪拌したりできるものもあります。焙炉(ホイロ)は、パン生地を発酵させるための厨房機器になります。毎日使うものなので、必ず必要になる危機です。

モルダーはパンを成型するための器機になります。冷蔵庫や冷凍庫は一般的な飲食店でも使われていて、具材を保存する際などに使用します。惣菜パンを作る時などには欠かせないでしょう。

その他にも、揚げパンやカレーパン、ドーナツなど揚げる工程があるパンを作りたい時には、フライヤーなどの厨房設備も必要になります。どんな厨房機器が必要かは製造するパンによって違ってきます。

パン屋・ベーカリーの内装工事費用相場

パン屋

パン屋やベーカリーの内装工事にかかる費用は、お店の規模によって異なります。一般的な飲食店に比べると厨房機器が多いですし、作業用のスペースも大きくなるので工事費は高くなります。また、パンを焼くためのオーブンなど多くの電力を消費する厨房機器が多いので、空調設備なども大掛かりな工事になりやすいです。

大体、内装工事費用の相場は、1坪あたり30万円から50万円程度とされています。坪単価40万円とすると、20坪のパン屋であれば800万円ほどの費用がかかる計算になります。勿論、平均的なものなのでもっと安くすることもできますし、細かい部分にまでこだわって工事を行えばもっと高くなります。

パン屋やベーカリーの場合、内装工事が安ければ安いほど良いというわけにはいきません。商品であるパンの品質にダイレクトに関わって来るものなので、ちゃんとしたパン作りをしたいのであればそれなりの費用はかかってしまいます。

それからパンの種類を増やすと必要になる設備も多くなるので、費用もかさみやすくなります。最近では、食パン専門店やコッペパン専門店など特定の種類のパンを専門に販売するお店も登場してきました。

その場合には色々な厨房機器をそろえる必要がないので多少工事費は抑えられますが、元々1つのパンを作るのにも複数の器機が必要なのでそれほど削減できるわけではありません。販売するパンが1種類だけだと、客から飽きられてしまうリスクもあります。

パン屋・ベーカリーの内装工事にかかる費用の内訳

パン屋

パン屋やベーカリーの内装工事には、解体撤去・塗装・左官・防水・クロス張替え・家具・電気設備・給排水設備・衛生設備・デザインなどがあります。解体撤去工事は、既存の建物の内装を解体したり撤去したりする場合に必要になります。床材や壁材を新しくする場合には元の材料を撤去しなければなりません。既存の建物をそのまま使う場合には、解体撤去費用はかからなかったり安く済む場合もあります。

工事費の中でも空調など電気設備や給排水設備、衛生設備などは、全体の工事費の3割から4割程度を占めてします。パン作りには欠かせないものなので、高機能な設備を選ぶとその分高くなります。

防水工事は、水漏れしないように防水シートを張り付けたりする工事のことをいいます。飲食店では水を使うので、防水工事は欠かせません。防水工事を施してから年数があまり経っていないような時には、行わなくてもいい場合もあります。

デザイン料はケースバイケースで必要ないこともありますし、プロのデザイナーに頼む場合には高額になることもあるようです。デザインに力を入れているコンサルタント会社に依頼する場合もあります。ただし、デザインを一新したら集客力がアップしたという事例もあるので、高いからといって悪いわけではありません。客を集めるノウハウが生かされていることもあります。その反対にデザインにお金をかけたけれど、集客にはつながっていないということもあるので注意が必要です。

パン屋・ベーカリーの内装工事費を安くするコツ

パン屋

パン屋やベーカリーの内装工事を安く抑えるには、まず居ぬき物件を選ぶのがおすすめです。居ぬき物件とは、前のオーナーがパン屋や飲食店を行っていた物件になります。防水仕様になっていたり、電気設備や給排水設備が備わっていたりするので、工事費が安く済みます。

特にパン屋やベーカリーを営んでいたという場合には、そのまま使用することができるので大分安く済ませることができるでしょう。厨房機器なども格安で譲ってもらえることもあります。

パン屋は飲食店同様、廃業が多いともいわれています。そのため意外と前がパン屋だったという居ぬき物件が見つかるので、そういった物件を中心に探すのがおすすめです。ただし、廃業しているということは立地に問題があるかもしれないので、そういった点も考慮して物件選びをしなければなりません。

また、厨房機器には中古品やリユース品などを使用するのもおすすめです。全部新品で揃えると大分高額になってしますので、上手に中古品やリユース品を活用するとコストを下げられます。中古品でも十分に使えるものも多いですが、製造年月日やコンディションなどはチェックしてから購入するのがおすすめです。ミキサーなどはモーターが内蔵されているので、古い物は壊れやすいといわれています。せっかく安く購入できても、すぐに故障してしまったのではあまり意味がありません。

それから同じ工事でも業者によって費用は変わって来るので、複数の業者から見積もりを取ることも重要です。